先日記事にあげた大王松(ダイオウショウ)はちょっと珍しい種類の松です。

庭にある松といえば、幹肌の赤い赤松、黒っぽい黒松、葉が5枚の五葉松の3種類が挙げられますが、この大王松はアメリカ原産で、日本に渡来したのは大正の頃。生花などに多く使われます。

最大の特徴は、何もかもがビッグサイズということ。葉が猫の髭のように長く、松ぼっくりも拳2つ分程も有ります。

そんな珍しい品種の剪定ということで、数多の現場を経験しているベテランの職人さんたちもびっくりな出来事がたくさんありました。

【ハプニングその1】葉がチェーンソーに絡まる

親方

葉が長いからチェーンソーに巻き込まれて、その度止まっちゃって大変だったんだよ…

「なんかみんな休憩の度にチェーンソーを触っているなー」と呑気にぼんやりしていたカキコでしたが、実は親方含め職人一同、大王松の長い葉にかなり苦戦していたそうです😅

たった1回の使用ですぐ絡まってしまったと。普通の剪定ではそんなことはまず起こり得ないのですが、特徴的な大王松ならではの予想外の出来事でしたね。

【ハプニングその2】溢れ出る松ヤニ

親方

松ヤニで何もかもがベタベタになっちゃったよ…

松ヤニはどんな松にも必ずつきものなのですが、粘度が高く、服や手に付く普通の洗剤や石鹸ではなかなか落とすことができません。

今回の大王松は切った端からどんどん松ヤニが溢れ、時間が経つにつれて仕事にも支障が出るレベルに。

「滑らないー!」という職人さん達の悲痛な叫びがあちこちで聞こえました。ちなみに助っ人の「人と樹〜ひととき〜」さんはこの現場のあと、丸1日かけてロープと機材を全部洗濯したそうです(本当にありがとうございました😅)

【ハプニングその3】通行車にハラハラ

小松造園さん

みんな木の上ばっか見てるから、ぼーっとしてる車がこっちに突っ込んでくるんじゃないかと思ってすごくヒヤヒヤした…

交通量の多い場所での高木剪定ということで、道ゆく人や通行車は木の上のスゴ技に視線が釘付け。

車の運転が疎かになって、あわや事故寸前!?とヒヤッとする場面も。下で交通整理もしていた小松造園さんはすごく肝を冷やしたそうです。

こういう現場の交通整理は上も下も見ないといけないのでとても忙しく、作業が終わった後はムチ打ちかと思うくらい首が痛くなるのだそう。

ちょっとした?ハプニングもありつつ、大王松の剪定は無事に終わりました。珍しい樹を剪定できたことでとても良い経験を積むことができました。地元民に長く愛される木が、これからも元気であるよう祈っております。

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