こんにちはカキコです。先日息子たちをスキーに連れて行ったのですが、二十何年ぶりにリフトに乗って、「あれ!?こんなに高かったっけ!?」と軽く青ざめました ※一応元スキーヤーです。
さてそんな高さ繋がりで、今回は親方の師匠の現場からちょっと珍しい高木剪定の様子をお届け。
こちらはいつものように木に登るのではなく、18段の脚立を使って6mのイチイを剪定しています。こんなに高い脚立を使って作業をするのは、親方や師匠の現場でもかなりのレアケースです。
カキコは基本的にビビリなので六尺でも尻込みするのですが、親方はこんな高さでもいつもの涼しい顔でひょいひょいと登っていきます。うーん、ゆくゆくは一人前の庭師になりたい身としては、少しでも高さへの恐怖を失くしたい…。
ということで、親方に聞いてみました。
質問!親方って高いところ怖くないの?
怖いよ。めちゃくちゃ怖い。でも、キレイにもしたい。
怖いって気持ちをなんと、なんとかかんとか鎮めながらやってるよ。
怖いもグラデーション。
…どういうこと??
例えばカキコさんはスキー場で何度かリフト怖いー!って叫んでたけど、あのリフトに安全バーがついてたらそんなに怖いとは思わないでしょ?
そりゃまあ、バーがあれば落ちる心配がかなり減るからねぇ
それと同じで、自分が怖いと思う理由をとことん掘り下げて、理論的に考えて大丈夫だって思えたら、多少なりとも怖さはなんとかなるでしょ。
そしたら、滑りたい!って気持ちの方が勝ってきて恐怖心和らぐでしょ。
というか、高所恐怖症って、落ちたら死ぬ!怖い!以外の理由があるのかな?
落ちることへの恐怖以外だと、地上と同じような思うがままの動きができないという不自由さへの恐怖とか、その日の体調とか喧嘩したとか不安要素が増幅されてネガティブなマインドになって怖いって気持ちに集約されるとかかな。怖いと思う理由、実は色々あるよ
そっか。言われてみれば、今までただ怖いって思うだけで、原因なんか深く考えたことなかったわ
怖い気持ちと、この木を何とか綺麗にしたいっていう思いを天秤にかけて、どうにかして恐怖を抑え込めれば、自然と目の前の木に意識が向くから作業に集中するようになるよ
ということでリスクコントロールという観点から改めて親方の動きに注目してみたのですが、言われてみると確かに脚立に登るという動作一つをとっても全然動きが違うんですよね。
親方曰く、最初のうちは機械を持ちながら脚立を登るだけでも結構難しいのだとか。
左手にトリマーを持っているのでそのまままっすぐ上がるのではなく、端に寄って脚立に体重を預けながら登っています。脚立の傾きなどを確認して、ここまでは動いても大丈夫って確信を得ながら登っているんですね。
そして剪定の動作も、脚立の上でどこまで体重かけて大丈夫かと常に意識。微妙にほんの1度や2度体を傾けると脚立が動くので、その感覚をいち早く掴むことが大事とのこと。
「このくらいなら傾いても大丈夫。これ以上傾いたらやばいなと思ったらその都度微調整する。最悪脚立が転んでも木に乗ってしまえばなんとかなるよ」だそうです。
ちなみに今こうやって身を乗り出してるけど、これと同じことを六段や八段でやると脚立がひっくり返るから絶対に真似しちゃだめだよ
とてもじゃないが真似できる気がしないのでそこんとこは大丈夫です!
怖いという気持ちはとても大切。むしろビビりこそ庭師にふさわしいというのが親方の持論です。
逆に、恐怖心が無いと工夫もないわけですから。
工夫があれば、安全と美しさに再現性が生まれます。
背の高いあの木をなんとかキレイにしたいという気持ちさえあれば。
ということで、カキコさんはまず小さい木を綺麗に仕上げるということに自信を持てるようにして、少しずつ高さをあげていけばいいかな。でもそれは結局のところ現場にたくさん出て自分で感覚を掴むしかない
頑張ります…
ということで、高木剪定に挑戦してみたい人、ビビリの自分でももしかしたらできる仕事があるかも?とピンときた方、ぜひ一度弊社までご連絡ください。
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