剪定をしていると、ご近所さんから綺麗になりますねぇと声を掛けられます。
流石プロ!なんてことも。でも綺麗にはコツがあります。
つまり、庭師がどこに気を付けいるかをみれば美しく切れるってことです。
では、まず考え方からです。
庭木は元々は自然なものです。
人が自然のものに美を見出すときってどんな時でしょう。
それは、大きく分けて野生の美と人工の美に大別されます。
野生の美とは例えば、躍動する野生動物の肉体に美を感じたりする事です。
木では盆栽になります。
盆栽は、小さな鉢の中で生きてゆくのにギリギリの環境を作り、野生の美や老木を再現します。
ですので、1日でも水やりを怠ると枯れてしまいます。ですから、今時はタイマー潅水です。
人工の美というのは、自然の中に人工的なものを見たときに感じる美です。
煩雑な自然のなかに一直線に伸びる線やカーブ、左右対称などを見ると美を感じます。
こちらは比較的再現性が高く、一般化された美でもあります。
庭師はこれらの人間の美のツボを押さえた上で、お客様の望む美を木で具現化していきます。
では、理論は分かったのでどうするのか?
基本の剪定の部分についてはここでは割愛します。
基本の剪定で不要な枝を切りながら、はっきりとしたシルエットが出るように切ります。
フリーハンドで書いたようなきっちりとした形になるようにします。
そして、そのシルエットは左右対称(シンメトリー)にする。
庭全体では、手前が低く、奥は高く、横方向の高さは揃え等高線のようにする。
庭師のスピードで基本の剪定と整形の剪定を同時にすることはとても難しいですが、
ゆっくりでしたら皆様にも十分にできます。
10分やったらちょっと遠くから眺めてみるを何度も繰り返すと、
木の癖、自分の癖が見えてきますので、それを修正すればときっと美しくなるでしょう。
また、学生の皆様、美を追求することは良い事ですが、お客様の期待に反する美は不要です。
お客様とのコミュニケーションの中で、美を提案してゆくことが大切です。
木とお客様の声をよく聞きましょう。基本剪定から逃げるために美を利用しないように。
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