庭師の早い・上手い・キレイの裏側に何があるのか?
庭師の仕事は牧歌的に見えますが、工場などの施工管理知識が応用されています。
アルバイトに来る方は一読して、庭師の考えに共感して頂きたいと思います。
掃除は仕上げの工程に当たります。
大切では有りますが、庭師の本分は剪定、つまり適切に枝切る事にあります。
ですので、残された時間や手間(リソース)を使いたくないため、最も効率を問う作業になります。
1.運び出す同線(道)の確保
アルバイトの方は、この作業はその現場の責任者がやります。
責任者と一緒に同線を確認して外れないように注意してください。
剪定ゴミはまとめて出しますのですが、思った以上に重いです。
ですので、適切な運び出す同線(道)を確保する必要があります。
今っぽくいうとロジスティクス(物流管理の最適化)でしょうか。
まず、お客さんの生活に支障のない位置にトラックを付け、最短距離を確保すること。
草花、柱、車などを傷付けない配慮(移設・養生等)や、
運ぶ際に足元が安定するような配慮(渡し板・仮設等)をします。
2.ブロック分けをして2度手間が無いように
アルバイトの方は、この作業も現場責任者がやります。
責任者と一緒に作業範囲を確認し、作業範囲を外れないように注意してください。
お掃除は、基本的に剪定が全て終わった所から始めます。例外は後述します。
最後の仕上げにあたる工程なので、掃除を2回することは無駄な作業になります。
3.作業の順番
手袋をして、まずは、大きな枝から片付けます。
運び出す同線の幅が広ければそのまま運び、トラックの荷台で細かくします。
狭い場合は、持ちやすいサイズに切り、枝の向きを揃えて束ねるか、ゴミ袋に入るサイズにさらに小さくします。
次に、片手の熊手(ゴミ掻き)と手巳(大き目の塵取り)を使い小枝や葉を集めます。
この時、必ず奥から手前に向かって作業します。(2度手間にならない効果があります)
石ができるだけ入らないよう、地面を削らないように、しかし、素早く集めるようにします。
最後にほうき・ブロワを使って細かいゴミを集めます。
どの程度まで、掃除をするかは責任者に確認を取ってください。
玄関・石畳・石組周りは塵一つないところまで仕上げますが、裏手や草だらけの庭ではあまり時間をかけません。
以上が掃除術になります。参考にして頂ければ幸いです。
剪定・掃除は1人でやらないようにしましょう。
必ず誰かと声を掛け合って、気の滅入らないように、無理のない範囲でお楽しみください
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