弊社では伐倒後の枝の処理をアルバイトの作業としてお願いしております。
チェーンソーは、扱いが難しい道具です。
本記事は、現場で説明後の振返りとしてご活用ください。
服装・膝の使い方・切る位置・空走対策・足の位置としてまとめてあります。
怪我や効率的な作業をするために必要な基本の安全対策になります。

始めに
弊社ではSTHIL社を使用していますが、エンジンのかけ方、基本動作などはハスクバーナー社のサイトが良くまとまっているのでそちらをを参考にしてください。
Basic rules for working safety – Husqvarna Chainsaw Academy

服装について
ヘルメット・手袋などの基本的な保護具以外に、
つま先を保護する安全靴と太モモを保護するチャップスを支給しています。
チャップスは歩きにくいので付けて作業することに慣れるようにしてください。

作業制限
枝は腰高以上のもの、幹は太ももより太いものは切らないようにお願いします。

膝を使った3点支持による刃先の安定化
チェーンソーはエンジン音だけでも凄いですし、恐怖が先に立ちます。
また、弊社で使うMS241は5kg程あり、軽いとは言い難いものです。
これを適切に扱うには型にはめてしまった方が手っ取り早いと考えています。

刃先をブレないようにするためにハンドル握って脇を締めるだけでなく膝を使います。
燃料タンクの蓋の部分に膝を当てて3点支持をして切り始めの安定を確保します。
これは単に支持だけでなく、チェーンソーから近すぎず遠すぎずの距離になります。
つまり、怪我の防止と効率的な作業の基本的な動作の型になります。

チェーンソーは先を使う
バーの先端から半分までの間で使うと腰への負担が減ります。
但し、先端は使わないようにお願いします。

空走対策
チェーンソーで最も危ないのは何も仕事をしていない状態で刃が動いている事です。
切り始めの空走を無くすため、切りたいものに刃を当ててからスロットルを握ってください。
刃を当てて切りたいところを定め、スロットルを握る瞬間わずかに浮かせます。
そして、切り終わり、切り切る前にスロットルを戻す事です。
つまり止まるまでの惰性で切る切るということになります。
また、止められなくても、
必ず、何かに刃を当てて、空走を止めてから次の作業をするようにお願いします。

足の位置
チェーンソー操作時は両足を揃えないことが基本になります。
左右どちらの足が前になっても構わないと考えています。
ただ、斜面でこの限りでは有りません。
左下がり斜面では右足前
右下がり斜面では左足が前になります。
これはチェーンソーの重さで流れた先に足が無いようにするためです。

以上です。
これらが、ちゃんとできるようになったら、もう少し太い幹を切るのに挑戦しましょう。