こんにちは、カキコです。

本日の施工事例は、お客様からご紹介された現場で、お墓の木の剪定です。

お急ぎの方はこちらの動画をご覧ください。

数年に一度剪定されている桜の木で、

「知り合いの庭師が高齢で、高い箇所の剪定ができないので困っています・・・なんとかなりますか?」というご相談をいただきました。

まずはお墓を傷つけないように保護する作業から。

今年は比較的暖冬ではありますが、この地域(長野県塩尻市、松本市周辺)は真冬の気温がー10℃台になることもざらではありません。そのためお客様は

お客様

こんな寒い時期に剪定して大丈夫?木が枯れたりしませんか?

と、ご心配されることが非常に多いです。

特に毎年の花を楽しみにしているお客様からこのような声を聞くことが多いですね。

実はサクラなどの落葉樹は、葉が落ちた冬場は休眠状態にあるため、切りすぎた際のダメージが最小限で止まることが多いのです。また、落葉したことにより枝ぶりが見やすいのも利点。

そのため落葉樹は冬に剪定する、というのが庭師の鉄則です。

ただし、剪定をしなかった同じ樹種の木と比較するとやはり、切ったダメージは有ります。
顕著なのは、新芽の展開が3~15日程遅れるという事があります。それは、切った太枝の中に蓄えられていたエネルギーが無い事に起因します。遅れるだけで、ちゃんと花・実・葉はついてくるので、木はやはり大した存在なのですね。

今回のサクラは花芽を残しながら、高さを下げる剪定をしました。

そしてサクラの剪定中、お客様からソヨゴも切って欲しいという追加オーダーをいただきました。

ソヨゴのような常緑樹(1年中葉をつけている木)は逆に寒い時期の剪定が不向きです。

葉は光合成を行いエネルギーを生み出す組織です。
冬期は光量と気温が低いため条件が悪く、
エネルギー生産量が低く体を維持するだけで精一杯の状態です。

重なりあっている葉を調整するなど光合成効率を優先する軽剪定にとどめ、仕立て直しは春を待って行うのがベストです。

お客様は「バッサリ切りたい」というご意向でしたが、親方が静止していました

日本は地域によって気候が全然異なり、また木の特性は一つ一つ違います。

暖かい地域で修行を積んだ庭師さんがその時の感覚で剪定をすると、長野県のような寒い地域では切りすぎてしまうということは多々あるそうです。逆に長野県の人間が京都等にいくと切らな過ぎて、仕事にならない事も。

その土地、その庭木にあった剪定をすることが庭木を長く楽しむコツなのですね。

ということで、庭木の剪定でお悩みの方、ぜひ一度弊社までご相談ください

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