冬の庭のお手入れのはなし
来春3月までに寒肥と呼ばれる、肥料散布の時期になります。
百瀬は基本肥料をお勧めしませんが、寒肥ぜひにとお勧めしております。

肥料って実は結構難しいのです。デメリットは2点
・雑草がめっちゃ生える
雑草にも相当量肥料成分を持っていかれるので、草取りのがすごく大変になります
・多く撒き過ぎて逆効果
量は本当に少しでいいけのです。でも、たくさんあげたくなるため、葉ばかり茂って花付き悪くなる

特に、管理に手間をかけたくない方には肥料をお勧めしません。
管理さぼりを誤魔化す手段としては全く効果がないのです。
ですから、百瀬はお水だけ!

お水だけ気にしてください。
4日以上雨が無かった春・夏にはやりこれ一択です!

でも、庭が大好き。雑草を抜くのは当たり前という方には是非寒肥をお勧めしています。
1~5kg程度でホームセンターで売られている園芸用肥料のなかで有機質の物をお選びください。
1番は油粕をお勧めします。(写真は10kgで申し訳ございません)
1袋1000円くらいで安い!
寒肥と表記して売ってるのはベースがおなじで、色々添加成分が有るのでチョッと高いです。

油粕の良い所は匂わないところです。(撒き過ぎると発酵するときに匂います)
肥効は十分ですが、花付きをよくするリンの成分が少し少ないので
これを骨粉で補ったものなども市販されています。

余談ですが肥料成分にかかれている肥効表記のNPK、窒素リン酸カリですが、
Nは幹や枝葉、Pは花や実、Kは根を大きくする成分です。
有機質肥料の良い所はこれらのバランスと微量元素が入っていて、
しかもゆっくり効くところが良い所です。

最後に撒き方ですが以下のようになります。

撒くだけ、掘って埋めなく手も大丈夫です。
ゴミかきやレーキで土となじませるとなおよし。
なじませると撒いたかどうかわからないぐらい少しで大丈夫です。

最後、今年庭を回りながら今年の木々の傾向を少し記述します。

1 レッドロビンの衰弱をいくつか目にしました。
こちらは、来春、5~7月にかけての殺菌剤の散布で病巣が改善されるかと思います。

2.イチイの衰弱
ここ数年の傾向が加速しています。
綿虫(みたいなもの)の除去と5~7月にかけて殺虫剤の散布で病巣を作らせない、
寒肥の対応が良いと思います。

3 松くい被害多発
枯れだすと1月経たずに赤く紅葉します。
冬の樹幹注入による予防接種が可能です。
100%は効かないので消毒と併用ください。

しかしながら、赤松黒松は高温と雨量が多かったので旺盛な伸びが見られ
病気が改善する傾向も見られました。

現場からは以上です。

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