1.大鋏とはどんな鋏?
 @葉を切る鋏です
2.鋏はどうやって使ったらキレイに仕上がるのか?
 @シームレスになるように、手前から奥に切る
3.どこまで切ったらいいのか?   
 @昨年の刈跡をみつける

といった内容になります。庭仕事をしてみたい人に是非読んで頂きたいと思います。

大鋏とはどんな鋏か?
庭師になると最初に習う鋏はこの大鋏です。
大きいからと言って太いものが切れる分けでは有りません
葉刈り鋏ともいわれるように、葉を切る鋏です。
1度に広い面積を刈ることを想定して作られています。

生きている木を切るという事がどういうことか?を知るためにはまず大鋏です。
ヘッジトリマーでは、早すぎてそういうことを考えたり悩むことができません。
生き物相手には、相手を見ながら作業しなくてはいけません。
人間のこうしたいと、植物のここまでなら大丈夫をよく観察する必要が有ります。

鋏はどうやって使ったらキレイに仕上がるのか?
以前にキレイにするという記事で、はっきりとしたシルエットを出すと記述しました。
これを実行するには、今切った所と、次に切るところが繋がっている必要が有ります。
ひとつづきに、シームレスに、そういう所からはっきりとしたシルエットが生まれます。
では、どのように鋏を使えばいいのでしょう?

鋏は弓なりの形をしていて、丸く刈る時は弓の内側、平に刈る時は弓の外側で向きを使い分けます。
また、シームレスに刈るために、柄をガイドに使いながら、鋏の長さを利用して刈ってゆきます。
柄をガイドに使う為には、鋏を左右に振るのではなく、手前から奥に向かって刈る必要が有ります。

手前から奥に向かって刈ると、雪かきをしたように一続きの刈り跡ができます。
この刈り跡と同じ高さになることを意識して、その隣を刈ります。
CGの3次元モデルのグリッド線を引くような感じです。

手前から奥が刈り終わったら、刈ったクズを払い落とし
仕上げに、左右に振るように鋏を使って下さい。
左右に振るのは最後、仕上げに使う時だけです。

どこまで切ったらいいのか?
鋏の使い方は分かってくるとそれまでなかった恐怖が芽生えます。
道具を使う恐怖というやつです。どうやったら失敗しないのか?
それにはどこまで切ったらいいのかを確認する必要が有ります。

写真では少し分かりにくいのですが、毎年刈っているなら昨年の刈り跡が有ります。
葉の途中が灰褐色になっている部分が刈り跡です。
それを、いくつか見ると全体的に昨年どの程度刈ったのかが分かります。

春~初秋であれば昨年と同程度。木の大きさを、小さくしたければもう少し強く刈っても大丈夫です。
晩秋~冬になると、同程度より弱く刈る必要が有ります。刈り過ぎると枯れてしまいます。

ヘッジトリマーを使うときは、特にこの確認をしてください。
剪定鋏で何か所か目安で切っておき、それをヘッジトリマーでつなげるのも手段です。
しっかりとした取っ掛かりがあると、自信につながり、恐怖はなくなります。

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