ご無沙汰してます。カキコです

以前は事務方8割、現場2割でしたが、

今夏からは親方と一緒に毎日現場に出向いてお手子をしております。

さて、庭師というと下のイラストのように

ゆったりとした仕事姿を想像する方が多いのではないでしょうか?

これはカキコがずっと想像していた庭師の姿だったのですが、

実際の現場でこのような姿を見ることはほとんどありません

何故なら庭師の仕事の大半は、めちゃくちゃハードな肉体労働だからです。

枝葉や脚立を運ぶのはとても重たいし現場が常に足場が良い場所とは限らない。

梅やヒイラギのトゲトゲは時として手甲を貫通せんばかりに攻撃してくるし。

ヘッジトリマーやチェーンソーを使いすぎると翌朝はバネ指でとんてもなく痛い。

かといって身体だけを使えば良いのではなく、

限られた時間で剪定を完成させるために頭もフル回転させなくてはいけない。

でも先にネットで仕入れた知識の大半は現場の剪定で生かすことができません。(※使い所と優先順位次第)

思っていたのと違う。超しんどい。それがカキコが体感した庭師の現実でした。

最初の頃、親方とこんな会話をしたことがあります

カキコ

なんか庭師の仕事って全然楽しくない・・・身体辛いし、
めっちゃ頭使うし。正直キャパオーバーです

親方

そう?自分はどんな仕事をしていても楽しいと思うよ

カキコ

えぇ〜??ごめん。全く共感できんのだが・・・
(なんなら今すぐにでも転職したい)

親方

たとえ全然業種が違う仕事でも、今やっている事の何かが必ず自分の目指すところに繋がると思っているからね。剪定とか経営とか。一回一回を楽しまないともったいないよ

カキコ

なるほど。一理ある。私もそのうち楽しみが見つかるといいなぁ
(その前にやめるかもしれないけど・・・)

この話をした時の私は内心親方が何言っているのか全く理解できませんでした。

でも不思議なことに、今年に入って本格的に現場仕事をするようになってからは私の中に

それまで根っこにあった「辞めたい」という感情が一切無くなりました。

それは私自身が、3年経ってようやく庭師の「楽しい」ポイントを見つけたからだと思うのです。

自分の刈込みがお客様から褒められた時。

幹や葉から植物の名前を同定することができた時。

梅仕事や柿仕事をやってみて上手にできた時。

かわいい花を見つけた時。

こんな小さな「楽しい」を現場で見つけることができた時から段々と

「親方にやらされている仕事」から「自分からやる仕事」へと意識が変わったのでしょう。

弊社のアルバイトに来る人たちは

自然が好き」「庭師の仕事に興味がある」「将来独立したい!」

こう言った志望動機をよく挙げてきます。

残念ながら途中でフェードアウトしてしまう人の方が圧倒的に多いのですが。

今時は最初の高いモチベーションをそのまま維持できる人の方が少ないのかもしれません。

どんなに好きな仕事でも、どれだけ夢見ていた念願の職種につけたとしても、

余裕がなくなって、「思ってたのと違う」状態になったら途端に楽しくなくなります。

反面で、カキコのように最初はまるでやる気がなかった仕事でも、ある日突然ふとした瞬間に

「楽しい」が降ってくることもあります。

庭師の仕事は決して「楽」ではありません。だけど「楽しい」仕事だと今のカキコは思っています

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